「聖学院小学校はお金持ちが通う学校なの?」都内でキリスト教系の小学校というと、高貴・格式高いイメージがあるものです。学費や学校生活、生徒の家庭環境は誰もが気になるポイントですよね。
この記事では、聖学院小学校の宗派をはじめ、気になる入学金・学費、そして制服や昼食事情、さらには生徒や保護者の実態、進学先、いじめや口コミ評判まで幅広く解説します。芸能人の子どもが通っているのか、学校の偏差値や倍率はどのくらいなのかといった疑問にもお答えしていきますので、ぜひ参考にしてください。
- 聖学院小学校の教育方針やカリキュラムの特色
- 入学から卒業までにかかる費用や家計への負担
- 実際の学校生活や保護者の雰囲気を知るための情報
- 内部進学の状況や他の進学先の詳細
聖学院小学校はお金持ちばかり?学費や環境を徹底解説
- 聖学院の宗派はプロテスタント
- 聖学院小学校の通学区域と親の世帯年収
- 聖学院小学校の入学金・学費について
- 制服はブレザーとセーラー服
- 聖学院小学校のいじめ問題は大丈夫?
- 聖学院小学校の進学先
- 聖学院小学校の倍率と偏差値・レベル
- 聖学院小学校はお金持ちの家庭が通う学校なのか
聖学院の宗派はプロテスタント

聖学院の建学の精神は「神を仰ぎ 人に仕う」であり、学校法人聖学院はキリスト教の教えに基づいた教育を行っています。プロテスタントの教えが教育の土台となっており、毎日の礼拝を通じて愛と感謝の心を育んでいます。
年に数回行われる特別礼拝や、5・6年生の希望者が所属する宗教委員会の活動、聖歌隊の奉仕活動など、キリスト教に触れる機会が多く設けられています。
ただ、プロテスタントの学校であるからといって、キリスト教徒でなければ入学できないということはありません。むしろ、宗教的な背景がない家庭でも、キリスト教の精神に基づいた教育に関心がある場合、積極的に受け入れていると言えるでしょう。
聖学院小学校の通学区域と親の世帯年収
聖学院小学校(東京都北区中里3丁目13-1)に在籍する児童は、東京都内各地から通学しています。
中でも多いのは以下の地域です。
※2025年度児童合計421名
東京都全体:393名(うち、北区77名、豊島区69名、文京区67名)
学校所在地である東京都北区を中心に、隣接する豊島区や文京区からの通学者が多いのが特徴です。いずれも都心部に近く、教育熱心な家庭が集まりやすいエリアといえるでしょう。
では、気になる保護者の世帯年収はどのような傾向にあるのでしょうか。
北区全体の平均世帯年収は 519万円 とされています。これは東京都平均の564万円よりやや低いものの、全国平均の503万円よりは高い水準です。
ただし、年収階級別の分布では 300万円未満の世帯が最も多く、次いで200〜300万円、300〜500万円と続くデータもあり、地域全体としては所得差が大きいことがうかがえます。
一方で、東京都全体の子育て世帯に絞ったデータでは、小学生までの子どもがいる共働き世帯の38.5%が年収1,000万円以上という結果が出ています。さらに、東京23区の30代子育て世帯では、世帯年収の中央値が1,000万円に迫るという調査もあります。
これらを総合すると、北区全体の平均よりも、実際に私立小学校に子どもを通わせている家庭は、より高い年収層が多い可能性が高いと考えられます。ただし、公的な統計で「北区の子育て世帯限定の平均年収」が示されているわけではないため、あくまで推測の範囲に留まります。
参照記事: 都内の共働き世帯増加、4割が年収1千万円以上…東京都調査(リセマム)
東京23区では30代子育て世帯の年収中央値が1000万円に迫る(大和総研)
入学金・学費はいくら?
聖学院小学校は私立小学校であるため、入学金や学費が公立小学校と比べて高額になります。入学初年度にかかる費用は、公式サイトによると約1,188,000円とされています。この内訳には、入学金250,000円、検定料25,000円、授業料、施設費などが含まれています。
月額で換算すると、授業料42,500円、施設費6,500円、その他費用20,000円とされています。さらに、卒業生の情報によれば、保護者の経済状況は裕福な家庭が多いという話もあり、日々の金銭感覚にギャップを感じる生徒もいるようです。
入学初年度の費用内訳(2024年度)
項目 | 金額(円) |
---|---|
入学金 | 250,000 |
施設拡充費 | 100,000 |
学納金(月額) | 授業料 43,500 施設費 7,500 その他 20,000 |
もちろん、これはあくまで学校に納める費用であり、これに加えて制服代、教材費、課外活動費などが別途かかります。特に海外研修やプロジェクトなどの自由参加の活動に参加する場合、費用はさらにかさみます。このことからも、ある程度の経済的な余裕が求められることは確かです。
制服はブレザーとセーラー服
聖学院小学校の制服は、男子はブレザー、女子はセーラー服と定められています。冬服と夏服があり、希望すれば盛夏服も選択可能です。制服は学校のシンボルであり、登校時には必ず着用します。制服があることで、毎日の服装選びの手間が省けるだけでなく、子どもたちの社会性を育む上でも重要な役割を果たしています。
制服代は入学時の初期費用の一部としてかかりますが、私立小学校では一般的な費用です。聖学院の制服は清潔感があり、伝統的なデザインが特徴です。また、学校によっては制服が非常に高額な場合もありますが、聖学院の制服代は他の私立小学校と比較しても標準的であると言えるでしょう。
聖学院小学校のいじめ問題は大丈夫?
小学校のいじめは保護者にとって最も懸念される問題の一つです。聖学院小学校では、「隣り人」を大切にするキリスト教の教えに基づき、互いを尊重し、愛し合う心を育むことに重点を置いています。
スクールランチでは、1年生から6年生までが同じテーブルを囲み、高学年が低学年の面倒を見るという異学年交流を積極的に行っています。これにより、上級生がリーダーシップを発揮し、下級生は先輩から多くのことを学ぶ機会を得ています。このような日々の交流が、いじめの芽を摘むことにも繋がります。
また、生徒一人ひとりの「たまもの」(個性や素質)を尊重し、伸ばしていく教育方針も、他者との違いを認め合う姿勢を養います。もちろん、いじめが全くないとは言い切れませんが、学校全体でいじめを許さない環境づくりに取り組んでいると言えるでしょう。
いじめに関する情報は、個人の主観や経験に基づく部分が大きいため、一概には判断できませんが、学校が積極的に異学年交流や、キリスト教の教えに基づく心の教育を行っていることは、生徒間の良好な関係構築に貢献していると言えます。
聖学院小学校の進学先

聖学院小学校の卒業生は、男子は聖学院中学校、女子は女子聖学院中学校への内部進学が中心となります。2024年度の卒業生69名のうち、男子卒業生32名中15名が聖学院中学へ、女子卒業生37名中20名が女子聖学院中学へ進学しています。内部進学の割合は女子の方がやや高い傾向にあります。
しかし、全員が系列中学校に進学するわけではありません。他の私立中学校への進学も多く、公式サイトによると、豊島岡、城西大学付属、暁星、浅野、筑波大学附属駒場など、多様な中学校に進学していることがわかります。
このように、系列校への進学だけでなく、本人の希望や学力に応じて外部受験を選択できる柔軟な進路選択が可能であることも聖学院小学校の魅力の一つです。
系列の高校への進学は、ほぼ全員が内部進学するとされていますが、これは中学校から高校への進路に関する情報であり、小学校から中学校への進学とは異なります。
聖学院小学校の倍率と偏差値・レベル
聖学院小学校の定員は男女合わせて72名であり、これには系列幼稚園からの内部進学者も含まれます。具体的な倍率については、年度によって変動するため一概には言えませんが、入試試験の内容から一定のレベルが求められることは明らかです。
入試では、ペーパーテスト、行動観察、そして親子面接が実施されます。ペーパーテストは、お話の記憶、数量、図形、推理、常識といった分野から出題され、単純な知識だけでなく、応用力や思考力が試される問題も含まれます。
行動観察では、グループでの活動やパズル、縄跳びなどが行われ、協調性や集中力、忍耐力などが評価されます。
面接は親子で実施され、志望動機や教育方針、お子さんの長所などが質問されます。そのため、ペーパーテストの対策だけでなく、日頃から協調性や集中力を養うことが重要となります。
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聖学院小学校はお金持ちだけじゃない?独自の教育方針と口コミ評判

- 聖学院小学校に芸能人の子供はいる?
- 口コミ評判を調査
- 聖学院小学校の独自カリキュラム
- 海外研修やプロジェクトが豊富
- 聖学院小学校の放課後と昼食
聖学院小学校に芸能人の子供はいる?
特定の芸能人のお子さんが聖学院小学校に通っているという公式な情報はありません。私立小学校はプライバシー保護に非常に厳格なため、このような情報は公開されません。
ただ、一般的に私立小学校には、芸能人や著名人のお子さんが通学しているという噂が立つことはよくあります。聖学院小学校も例外ではなく、そのような噂が広まることがあるかもしれません。しかし、あくまで噂の域を出ないため、鵜呑みにしないことが大切です。
聖学院小学校は教育熱心なご家庭が多く集まる傾向にあります。芸能人のお子さんが通っているかどうかよりも、学校の教育内容や雰囲気がご家庭の教育方針に合っているかどうかを重視することが大切です。
口コミ評判を調査

聖学院小学校の口コミを分析すると、保護者や卒業生からは教育内容や学校の雰囲気に対して高い評価を得ていることがわかります。特に「キリスト教に基づいた心の教育が素晴らしい」という声が多く聞かれます。また、教師が子どもの個性を尊重し、熱心に指導してくれるという評判も目立ちます。

息子が6年間お世話になりました。先生方がとても親身で、子どもの個性をしっかり見てくださったのが印象的です。学力だけでなく、礼儀や思いやりといった面を育てていただけたことに感謝しています。制服もきちんとしていて、周囲の方から「聖学院の子は落ち着いている」とよく言われました。中学進学も安心して任せられました。(2023度卒業生)



全体的にはとても良い学校でしたが、いじめが全くゼロというわけではなかったと感じています。ただ、先生方の対応が早く、大きな問題には発展せずに済みました。学校として「子どもを守る」という姿勢がしっかりあるのは心強かったです。進学に関しても、中学以降のサポートは十分でした。(2024年度卒業生)
保護者の経済状況に対する懸念の声も一部で聞かれます。あくまで個人の感覚に左右される部分ではありますが、金銭感覚の違いに戸惑う生徒がいるという話もあります。



正直、学費は安くはありません。保護者の中には経済的に余裕のあるご家庭も多く、子ども同士でも金銭感覚に違いがあると感じました。施設は清潔で整っており、学校生活の環境は非常に良かったです。キリスト教の行事も多く、家庭ではできない経験ができたと思います。(2023年度卒業生)
聖学院小学校の独自カリキュラム
聖学院小学校は、建学の精神に基づいたキリスト教教育に加え、ユニークな独自カリキュラムを導入しています。特に教科活動においては、国語、算数、社会、生活は学級担任が、理科、英語、音楽、体育、図工、家庭科、聖書は専任の教師が担当しています。経験豊富な教師が教材開発にも携わり、一貫性のある指導を行っているのです。
さらに、教科の枠を超えた取り組みも積極的に行っています。例えば、「表現」の授業では、子どもたちが自由に作文を書き、人前で発表する機会が設けられています。これにより、論理的な思考力と表現力を同時に養うことができます。また、iPadなどの最新技術を全教科で活用することで、自ら調べ、学ぶ姿勢を育むことを目的としています。
海外研修やプロジェクトが豊富


聖学院小学校の最大の特徴の一つは、多様な体験ができる環境が整っていることです。特に、海外研修やプロジェクトは生徒の視野を広げる貴重な機会を提供しています。具体的な例として、5年生全員が参加するイングリッシュキャンプがあります。ここでは、伝統的な英国スタイルで過ごす3日間を通して、英語を実践的に学ぶことができます。
また、5・6年生の希望者は、夏休み期間中にオーストラリアへの短期留学プログラムに参加することが可能です。現地家庭でのホームステイを経験しながら、姉妹校に通い、文化交流を深めます。
さらに、1年生から6年生を対象としたニュージーランドでの親子ショートステイプログラムも用意されており、家族ぐるみで国際交流を体験することができます。これらのプログラムは自由参加ですが、生徒の将来のキャリアや興味のきっかけとなることが多いため、参加することが強く推奨されています。
聖学院中学校・高等学校では、タイ研修旅行、オーストラリア語学研修、カンボジア研修、パラスポーツプロジェクトなど、さらに多様なプログラムが用意されています。国際教育に力を入れていきたい親御さんにはぴったりな環境です。
聖学院小学校の放課後と昼食
聖学院小学校では、放課後の時間を有効に活用できるアフタースクールが用意されています。平日は下校時から18:30まで、学校休校日や長期休暇中は8:20から18:30まで利用できます。働く保護者にとって、安心して子どもを預けられる環境が整っていることは大きなメリットです。
昼食は、スクールランチとお弁当がほぼ一日おきに設定されています。スクールランチでは、1年生から6年生までの異学年の生徒が同じテーブルを囲み、高学年の生徒がリーダーシップを発揮しながら食事をします。これは、食育だけでなく、社会性や協調性を育む上で非常に有益な時間となっています。
お弁当は、教室やワークスペースで同級生と一緒に食べることができます。お弁当ランチも学校で注文できるため、家庭の事情に合わせて選択できるのも魅力です。
【総括】聖学院小学校はお金持ちの家庭が通う学校なのか?
聖学院小学校が、一般的に「お金持ち」と呼ばれる家庭が通う学校であるという認識は、主に高額な学費や、海外研修といった豊富な課外活動の費用に起因していると言えます。
確かに、これらの費用を無理なく負担できる経済的な余裕は必要不可欠です。しかし、学校が提供しているのは単なる裕福な生活環境ではなく、キリスト教の教えに基づいた「心の教育」と、多角的な経験を積むための機会です。
卒業生の情報によれば、保護者の経済状況が裕福な家庭が多いという話がある一方で、金銭感覚の違いに戸惑う生徒もいるという話もあります。これはあくまで個人の感覚に左右される部分が大きいため、過度に心配する必要はないでしょう。
重要なのは、学校の教育理念やカリキュラムにご家庭の教育方針が合っているかどうかです。学費や課外活動費用を支払うことが可能であれば、経済的な側面だけで入学を諦める必要はありません。
聖学院小学校はお金持ちだけが通う学校ではなく、子どもの個性を尊重し、豊かな心を育みたいと願う教育熱心な家庭に選ばれている学校であると言えます。
まとめ
記事の要点をリストアップします
- 聖学院小学校はプロテスタントの教えに基づいた教育を行っている
- 入学金や学費は高額であり、経済的な余裕が求められる
- 男子はブレザー、女子はセーラー服の制服がある
- キリスト教の教えや異学年交流を通じて、いじめのない環境づくりに努めている
- 系列中学校への内部進学が中心だが、外部受験も可能である
- 入試ではペーパーテスト、行動観察、親子面接が実施される
- 芸能人の子供が通っているという公式な情報はない
- 教育内容や教員への口コミ評判は総じて高い
- 「表現」の授業やiPad活用など、独自のカリキュラムがある
- 海外研修やプロジェクトなど、多様な経験ができる機会が豊富にある
- 放課後のアフタースクールや、スクールランチのシステムが整っている
- 学費や課外活動費を考慮すると裕福な家庭が多い傾向にある
- 金銭感覚の違いに戸惑う生徒もいるという情報がある
- 経済面だけでなく、教育理念が家庭の方針に合うかが重要である
- 聖学院小学校は教育熱心な家庭に選ばれている