私立の中でも格式あるミッションスクールとして知られる仁川（にがわ）学院小学校。
「実際どれくらい学費がかかるの？」「通っている家庭のレベルは？」「親の職業は医者が多いと聞くけど…」いろいろと気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、仁川学院小学校の年間学費をはじめ、偏差値に相当する学力水準や進学先、在籍する家庭の傾向、さらには制服や給食制度の情報などをわかりやすく整理しています。
なお、この記事は、あくまで中立的な情報提供・受験支援を目的とした内容で構成しています。
仁川学院小学校はお金持ち家庭が多い？
年間学費はいくらですか？
仁川学院小学校の年間学費は、私立小学校の中でも高めの設定になっています。受験を考えているご家庭にとって、やっぱり気になるポイントですよね。
2024年度（令和6年度）の授業料は、年間703,200円。これに冷暖房費、教材費、安全管理費、ICT教育費、父母会費などが加わって、1年あたりおよそ90万〜100万円ほどになります。
さらに、入学初年度は初期費用もかかります。入学金が30万円、施設費が25万円、制服や学用品などで約25万円。合計で150万円以上の出費になるケースもあります。
また、任意ではありますが、「学院施設整備事業寄付金」として1口5万円を6口以上お願いされることがあり、応じているご家庭も少なくありません。
このように、通うためにはある程度の経済的な余裕が必要になりますが、教育内容や設備の充実度をふまえると、納得感のある費用と感じている保護者も多いようです。
医者の子どもが多いって本当？
「仁川学院って、お医者さんの子が多いらしいよね」なんて話を耳にすることもあるかもしれません。実際、医師家庭をはじめとする高収入のご家庭が多いのは確かです。
というのも、学費が高めなうえ、初年度にはまとまった出費もあるため、安定した経済力のある家庭でないと通い続けるのが難しいという現実があります。
さらに、仁川学院の教育方針や校風も、医師を含む専門職の家庭と相性がいいんです。
カトリック系のミッションスクールとして、礼儀や価値観、道徳観を大切にする姿勢が、子育てにおいて「共感できる」と感じる保護者が多いようです。
もちろん、通っている全員が医師家庭というわけではありません。士業や経営者、専門職など、教育熱心で価値観のしっかりしたご家庭が中心です。そうした環境で子どもたちも良い刺激を受け、自然と高い志を育んでいく雰囲気があります。
制服とランドセルに見るこだわり
仁川学院小学校の制服とランドセルには、伝統と品位を大切にする学校の姿勢がよく表れています。華美さを避け、落ち着きと清潔感のあるデザインが特徴です。
仁川学院の制服は、「清貧の精神」を大切にした落ち着いたデザイン。
男子も女子もシンプルで上品な雰囲気で、冬服には特注のボタンが使われています。
夏服も涼しげで清楚なデザインで、見た目と実用性のバランスが◎。
ランドセルは自由ですが、シンプルで目立ちすぎないデザインを選ぶ家庭が多いのも特徴です。
外見の美しさよりも「丁寧な暮らし」や「節度あるふるまい」を大切にする価値観が、制服やランドセルの選び方に反映されています。高級ブランド品よりも、質実剛健なものが好まれる傾向にあるのも、仁川学院ならではの文化といえますね。
給食はありますか？
仁川学院小学校では、毎日給食が出るわけではなく、基本はお弁当持参がルールになっています。
ただし、希望制で週2回「スクールランチ」の注文が可能で、これがなかなか人気です。
パンの予約販売や宅配弁当の利用もできるので、忙しい家庭にも優しい工夫あり。
金曜日は「おにぎり弁当の日」と決まっていて、学校全体で統一されたスタイルもあります。
出身の有名人は？
仁川学院小学校の出身有名人に関する情報は、公式にはあまり多く公開されていません。これは、カトリック系のミッションスクールとして、卒業生のプライバシーや人格を尊重する方針を大切にしていることが背景にあると考えられます。
系列の中高出身者には、医療や教育、文化の分野で活躍している人が多数。
メディア露出は少なめでも、社会に信頼される人材が多い学校という印象です。
仁川学院小学校がお金持ち家庭に選ばれる魅力とは
偏差値はいくつですか？
仁川学院小学校は、仁川学院小学校には偏差値という明確な数値はありませんが、在籍する児童の学力レベルは高めです。
毎年、灘中・甲陽学院・神戸女学院などの難関中学に進学する児童もいます。
系列の仁川学院中学校への内部進学もできるので、受験・非受験どちらにも対応可能。
小学校のうちから、しっかり学ぶ環境が整っているのが特徴です。
進学先や学習環境を考慮すると、教育意識の高い家庭が集まっている学校であることは間違いないので、難関中学受験を見据えた家庭にとっても、十分な土台を築ける環境が整っています。
評判はどう？
仁川学院小学校の評判は、教育の丁寧さと落ち着いた校風が高く評価されています。特に、宗教教育に根ざした「感謝と奉仕」の精神を重視しており、礼儀や生活習慣の基礎をしっかり身につけさせたい保護者からの支持が厚いです。
多くの口コミでは、「先生の目が行き届いている」「クラスの人数が少なく丁寧に見てもらえる」「施設が充実している」といった声が見られます。また、朝の祈りや終礼での聖歌など、カトリックならではの文化を魅力に感じる家庭も少なくありません。
一方で、「給食がないためお弁当の準備が負担に感じることがある」「通学制限があるためエリアが限定される」といった実生活に関するデメリットを挙げる声もあります。ただし、これらは学校の特色に根ざした運営方針であり、価値観の合う家庭にとってはむしろ安心材料になることもあります。
全体としては、「学力だけでなく、心の教育にも力を入れている学校」として、長年にわたり安定した評判を保っています。仁川学院小学校は、子どもを落ち着いた環境でしっかり育てたいと考えるご家庭に、特に相性の良い学校と言えるでしょう。
施設・設備の充実度について
仁川学院小学校は、都心から少し離れた落ち着いた場所にありながら、学校の設備がとても充実しています。のびのびと学べて遊べる環境が整っていて、子どもたちにとっては居心地の良い学びの場になっています。
小学校から高校までが同じ敷地にあり、校舎も広くて開放的。体育館や図書館といった基本的な施設はもちろん、カトリックのミッションスクールらしく小聖堂もあります。また、美術室や音楽室など、感性を育てるスペースもしっかり確保されています。
さらに特徴的なのは、体力づくりにも力を入れているところ。たとえば、格闘技専用の部屋やスイミング教室といった、ちょっと珍しい設備もあるんです。
ICT教育にも積極的で、パソコン教室には42台の端末が並び、WordやExcelなどの基本操作から、情報モラルの授業まで対応。放課後の講座も充実していて、英語やプログラミング、芸術系のレッスンなど、正課の授業以外でも興味を広げられる仕組みが整っています。
こういった環境が、「学力・体力・感性」すべてのバランスを大切にした教育につながっているのが、仁川学院小学校ならではの魅力です。
キリスト教教育と家庭の価値観
仁川学院小学校では、カトリックの考え方をベースにした「心を育てる教育」が、学校生活の中にしっかりと根づいています。ただ宗教を教えるのではなく、子どもたちの内面を大切に育てていこうという姿勢が、日常のあちこちに見られます。
朝の祈りや終礼での聖歌、宗教朝礼など、祈りの時間が日常に自然と溶け込んでいて、「感謝する気持ち」「思いやる心」「人の役に立とうとする姿勢」を育んでいます。宗教行事も定期的に行われていて、自分と他者の存在を大事にする価値観を学べるのも特徴です。
こうした教育方針は、「心の豊かさや人格形成を大切にしたい」と思っているご家庭と、とても相性が良いようです。中には「日々の生活の中で、自然と優しさやマナーを身につけてくれるのがありがたい」という声も。
ちなみに、キリスト教の信者でなくてももちろん入学はOK。特定の信仰を持っていなくても、学校の教育理念に共感できるかどうかがポイントになります。
仁川学院は、「信仰ありき」の学校ではなく、子どもの心を丁寧に育てたい家庭にフィットする“価値観重視”の学校なんです。
系列中高・進学先との関係性
仁川学院小学校には、系列の中学校・高校が併設されていて、小学校から高校まで一貫して通える安心感があります。「環境を変えずに落ち着いて学ばせたい」と考えるご家庭にとっては、魅力のひとつです。
実際、小学校からそのまま仁川学院中学校へ進学する子もいて、全体の約2割ほどが内部推薦で進学しています。特別な入試を受ける必要がないので、子どもにとっても精神的な負担が少なく、のびのびとした気持ちで学校生活を送れるのがメリットです。
一方で、内部進学だけにとどまらず、毎年多くの子が灘、甲陽学院、神戸女学院、洛南、高槻、四天王寺などの難関中学にも進学していて、外部受験への対応力も高め。つまり、仁川学院は「受験組」も「内部進学組」も、どちらにも対応できるバランスの取れた学校なんです。
また、系列の高校まで進む子も多く、そこから関関同立や国公立大学、大阪市立大学、大阪教育大学といった大学に進学する実績もあります。中高一貫ならではのサポート体制が整っているため、長期的な教育プランを立てやすい環境といえるでしょう。
子どもの将来の方向性にあわせて、外部も内部も選べる柔軟さがある――そんなところが、教育熱心なご家庭に選ばれている理由のひとつです。
仁川学院小学校はお金持ち家庭が多い？まとめ
- 年間学費の目安
授業料703,200円を中心に、冷暖房費・教材費・ICT費用などを含め年間約90万〜100万円程度 - 保護者の世帯年収の目安
初年度150万円以上の費用がかかるため、世帯年収は最低でも800万〜1000万円以上が想定される。医者の家庭の子どもが比較的多く通っている - 最寄り駅からの距離
正確な最寄り駅情報は非公開だが、通学制限として「自宅から60分以内」が設けられている - 学習
ICT教育に力を入れており、パソコンを使用した情報リテラシー教育や英語・芸術分野も充実 - 校風
カトリック教育を基盤に、感謝・奉仕・礼儀を重んじる落ち着いた雰囲気。制服や生活習慣にも品格が重視される - 主な進学先
系列の仁川学院中学校のほか、灘・甲陽学院・神戸女学院・洛南・高槻・四天王寺などの難関中学へ多数進学