学習院といえば、皇室のご縁や長い歴史をもつ「名門校」として知られています。そのため「やっぱりお金持ちしか通えないのでは?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな学習院中等科について
学費はいくらかかるの?寄付金は本当に必要なの?といったお金の話をはじめ、
偏差値、実質倍率、スマホルールなども紹介。
また、「いじめはある?」「退学の基準は?」「親の職業って見られるの?」など、表立って聞きづらい情報も紹介しています。学習院中等科のリアルな姿を、ぜひのぞいてみてください。
なお、この記事は特定の立場に偏らない中立的な情報提供を目的としており、受験を検討するご家庭の参考になることを目指しています。
学習院中等科はお金持ちしか行かない?かかる費用を解説

学習院中等科は中高一貫の男子校です。
具体的には、東京都豊島区にある学習院中等科(中学校)とその上に続く学習院高等科(高校)があり、基本的にはこの2校を通して6年間の男子一貫教育が行われます。
- 中等科→高等科への進学は内部推薦制
ただし、成績や出席状況、素行などにより審査があります。全員が無条件で進学できるわけではありません。 - 学習院大学への内部進学も可能
高等科まで進んだ生徒は、さらに学習院大学への推薦制度も利用できます(ただしこちらも基準あり)。
つまり、完全なエスカレーター式ではなく、節目ごとに一定の基準が設けられている中高一貫校という形です。
一般家庭の子も通っているって本当?
「学習院中等科」と聞くと、皇室や名家のイメージが強く、「やっぱりお金持ちじゃないと通えないのでは…?」と感じる方もいるかもしれません。
もちろん経済的に恵まれた家庭が多いのは事実ですが、実際には一般家庭の子どもたちも多く在籍しています。
学習院初等科の人気の理由として代表的なものは
- 長い歴史と格式を持つ名門校でありながら、「庶民お断り」感がなく、意外と開かれた雰囲気の学校
- 学習院大学へ進学できる内部一貫校
- 厳しさがしっかりとあり、面倒見の良さと両立している
などがあります。入試は公平に行われていて、成績や人柄などの評価によって合否が決まります。帰国子女枠の入試もあります。
学費はいくら?寄付金制度はある?
学習院中等科にかかる年間の学費は、最新の情報をもとにすると以下のようになっています。
- 授業料:718,000円
- 維持費:292,000円
- 父母会費などの諸会費:13,800円
- 積立金(1年次):150,000円
- 生徒用ノートパソコン:およそ100,000円
合計すると、初年度の費用は約117万円~130万円ほどが目安となります。
私立中学校の中では「標準的〜やや高め」といえる金額です。
また、寄付金制度もあります。あくまでも任意ですが、学校側からは「1口10万円・3口以上」が推奨されています。
注意点として、入学時に納める寄付金は税制優遇の対象外となるため、控除を受けることはできません。とはいえ、入学後に任意で行う通常の寄付については、確定申告で控除が可能です。
制服や持ち物にかかる費用は?
学習院中等科では、制服や通学かばんなどの指定品が細かく決められています。
- 冬制服(上衣・ズボン):56,760円〜
- 夏制服(ズボン):16,610円〜
- 通学かばん(小):17,765円
- 通学かばん(リュック):14,267円
- 体育着・体操服一式:約20,000〜30,000円
そのほかにも、上履きや運動靴、略服、ポロシャツ、サブバッグなど、合わせて10万円近くかかることもあります。制服類の価格は、業者や生地によって変動する場合もあるので、あくまで目安と考えておきましょう。
なお、制服のデザインは昔ながらの伝統を感じるもので、学ランに近い「詰襟」のスタイル。保護者の中には「制服で学習院とすぐにわかるから、防犯面でも安心」と感じる方もいるようです。
親の職業や家柄はどう見られる?
「学習院中等科って、親の職業や家柄が入学に関係あるの?」と気になる方は多いかもしれません。でも実際には、親の職業や家柄が入学の条件になることはありません。入試においても、そういった情報を記入する欄は設けられていません。
ただ、以下のような家庭が多い傾向にあるのは事実です。
- 大手企業の会社員や管理職
- 教育関係・医療・金融・ITといった専門職
- 共働きでも教育に熱心な家庭
つまり、“家柄”というよりも、教育に対する価値観が学校と合っているかどうかが重視されている印象です。
保護者の関わりが重視される環境なので、教育に無関心な家庭には向かないかもしれません。学校と家庭で連携しながら、子どもの成長を支えていく姿勢が求められています。
学習院女子中等科の学費
学習院女子中等科の学費は以下のとおり。(学習院女子中・高等学校の学費を参照)
- 入学金:300,000円
- 授業料:658,000円/年
- 維持費:272,000円/年
- 父母会費など:13,000円/年
合計すると、初年度は約124万円ほど。
男子中等科では生徒用ノートパソコンの購入や各種積立金も記載されているので女子より高く記載されています。しかし、制服や通学用品などの指定品が多く、追加でかかる費用がある点はどちらも共通しています。
学習院中等科の偏差値は?学校生活は?

学習院中等科は難しい?偏差値や実質倍率
偏差値はおおよそ60〜65程度。これは首都圏の中高一貫校の中でも比較的高い水準に位置します。難関校とはいえ最上位クラスではないので、丁寧な準備でしっかり狙えるレベルです。
また、実質倍率は以下の通りです。
- 第1回試験(2024年):約2.7倍
- 第2回試験(2024年):約4.6倍
- 帰国子弟枠:約1.5倍
回によって倍率に差があるので、日程ごとの戦略を立てることも大切です。
試験科目は4教科(国語・算数・理科・社会)で、以下のような特徴があります。
- 算数:図形や速さ、数の仕組みなど、思考力を問う問題が多い
- 国語:読解や要約力がカギ。丁寧な読み取りが求められる
- 理科・社会:基礎的な知識に加えて、時事的な内容も出題されることがある
学習院中等科の入試は、「超難関」というよりも、“基礎力+思考力”をじっくり問うタイプ。特に算数で差がつきやすいといわれています。
過去問の傾向としては、第1回と第2回で似た出題がされるケースもあり、試験の合間に復習ができるのも特徴です。試験対策としては、
- 過去問で出題傾向に慣れる
- 日頃から読書やニュースで語彙・時事力を養う
- 算数は図形や速さの反復練習
といった、地道な積み重ねが有効です。
特別な飛び抜けた才能よりも、着実な基礎固めと広い視野をもった学びが合否を分ける学校といえるでしょう。
学習院中等科でいじめはある?
「いじめって本当にないの?」と気になる方も多いですよね。学習院中等科では、いじめに対して厳しく対応している姿勢が見られますが、まったくゼロとは言い切れません。
口コミや体験談には
- 一部でけんかやトラブルがある
- 先生が早期に気づいて厳しく指導する
- 「全体的に平和な学年だった」との評価
など、ややばらつきがあります。
特に学習院中等科は男子校で、性格もさまざまな生徒が在籍しています。おとなしいタイプの子、にぎやかな子など、個性は本当にバラバラです。そのため、自然と距離感が合わないこともあるかもしれません。
ただし、学校側はそのようなイジメの「芽」の段階でも、
- 生活指導の徹底
- 忘れ物や遅刻などもきちんと記録し、指導対象とする
- 教師の目が行き届きやすい規模感
といった体制で、生徒同士の関係を整えています。
いじめが心配なご家庭にとっては、「完全にゼロではないけれど、何かあったときの対応はしっかりしている学校」という印象が近いかもしれません。
スマホの持ち込みは禁止のウワサは?
本当です。
学習院中等科では、「スマホの持ち込みは禁止」というルールがあります。スマホだけでなく、キッズ携帯、携帯ゲーム機など通信機器全般がNGです。
もしも学校内で見つかった場合は、その場で没収されることもあります。ただし、家庭の事情などで特別な許可を得た場合のみ、例外的に持ち込みが認められることもあります。
学習院中等科にイケメンは多い?
「学習院ってイケメンが多いって聞いたけど、中等科もそうなの?」という声を見かけることがありますが、実際のところ、中等科に“イケメンが多い”というような口コミやウワサはあまり見られません。
よく話題になる「ミスター学習院」などのイメージは、あくまで学習院大学の学生によるコンテストの話。中等科の生徒に関しては、そうした“見た目”に関する話題が大きく取り上げられることはほとんどありません。
髪型に関しても、刈り上げが推奨されてはいるものの、実際にはやや長めのスタイルの生徒もいて、個性を大切にしながらも清潔感のある雰囲気が基本です。
問題があると留年や退学になるって本当?
学習院中等科は、自由でのびのびした校風がありながらも、ルールに関してはきちんとしています。そのため、「問題があると留年や退学になるのでは?」と不安に感じる方もいるかもしれません。
実際、以下のようなケースでは退学や留年の対象になることがあります。
- 学年平均点が44点以下:即、退学
- 成績が45〜49点:留年または退学の可能性あり
- 欠席が40日以上、または欠課40回以上:留年対象
- 素行に問題がある場合:審議のうえ処分
学習院中等科では中学生でも留年制度があります。学業面でも生活面でも一定のラインが設けられており、「自由=何でもOK」というわけではありません。
また、学習院中等科では、中高一貫の内部進学制度があるため、中等科から高等科へ上がる際にも成績や態度が審査されます。ここで基準に満たないと、外部進学を選ばざるを得なくなることも。
とはいえ、普段の学校生活を真面目にこなしていれば、特別な心配はいりません。むしろ、「当たり前のことを当たり前にできる」姿勢が自然と育つような仕組みが整っていると考えるとよさそうです。
学習院中等科はお金持ちだけの学校ではなかった。一般家庭にも人気の理由まとめ

- 年間学費の目安
約117万円〜130万円(初年度はノートPC代や積立金含む) - 保護者の世帯年収の目安
目安として年収800万円〜1,500万円以上の家庭が中心 - 偏差値
約60〜65 - 実質倍率
2024年度:第1回 約2.7倍、第2回 約4.6倍 - 最寄り駅からの距離
JR山手線「目白駅」から徒歩約1分、副都心線「雑司が谷駅」からも近い - 学習
4教科を中心に基礎力と思考力を重視したカリキュラム。算数と国語で差がつきやすい - 校風
自由と規律をバランスよく重視する伝統校。品格や礼節も大切にされている - 主な進学先
学習院高等科への内部進学が大半。大学は学習院大学のほか、国公立や早慶への進学者も一定数いる