小林聖心女子学院は、関西でも「お嬢様学校」として知られている伝統ある女子校です。兵庫県宝塚市にあるカトリック系の学校で、小学校から高校までの一貫教育が特徴。静かで落ち着いた環境の中で、じっくりと子どもを育てたいというお金持ちの家庭から高く支持されています。
この記事では、そんな小林聖心女子学院に通うには「実際どれくらいお金がかかるの?」「学校生活ってどんな感じ?」「進学実績は?」といった気になるポイントを分かりやすく紹介していきます。
他にも有名人や給食、校則事情、通っている子の家庭の雰囲気など…いろんな角度からこの学校の魅力とリアルをのぞいてみましょう。
なお、この記事は特定の立場に偏らない中立的な情報提供を目的としており、受験を検討するご家庭の参考になることを目指しています。
小林聖心女子学院にお金持ちが多い理由【高額な学費と充実の教育】

小林聖心女子学院の正しい読み方と基本情報
兵庫県宝塚市にある小林聖心女子学院。ちょっと読み方が難しいですが、正しくは「おばやし せいしん じょしがくいん」と読みます。
「こばやし」と読んでしまいがちですが、「小林(おばやし)」は兵庫県宝塚市にある地名です。そして「聖心」は、カトリックの大切な考え方を表す言葉。フランス語で「Sacré-Cœur(サクレ・クール)」といい、「イエス・キリストの聖なる心」を意味しています。
「日本3大お嬢様学校」が関東地方の3校(雙葉、フェリス女学院、聖心女子学院/いずれもカトリック系)ならば、小林聖心女子学院は「西のお嬢様校」として、関西でかなりの存在感を誇ります。
入試は小学校と中学校で可能。高校は小学校や中学校からの内部進学が主流で、推薦によって高校へ進学します。
学費はいくら?初年度〜年間費用まで
小林聖心女子学院への入学を検討する際、授業料以外にも私立一貫校ならではの「経済的な要件」を正しく把握しておくことが大切です。
合格直後に求められる「まとまった資金」の準備
入学にあたって、まず保護者の方が意識しておくべきなのが、合格直後のスピーディーな手続き費用です。
特に中学校の一般選抜(前期)では、入学金(200,000円)に加えて、前期納付金として約800,000円を一括で納入する決まりになっています。
小学校の場合も、入学金(130,000円)と前期分の授業料等を合わせると、やはりまとまった額の準備が欠かせません。
これらの学費や諸経費には非常に厳格な納入期限があり、万が一遅れると合格が取り消されるケースもあります。
事前にお手元のキャッシュ(手元資金)をしっかりと確認し、余裕を持って備えておくことが、お嬢様学校への第一歩とも言えそうです。
学年別の年間費用(2024〜2025年度目安)
学校へ直接納める基本的な費用は以下の通りです。
- 小学校: 初年度 約1,130,000円(2年目以降:年額 約79万円)
- 中学校: 初年度 約1,130,000円(2年目以降:年額 約75万円)
- 高校: 年間 約1,036,200円(内部進学時の諸経費を含む)
どの学年においても、年間で100万円前後の維持コストがベースとなります。
総額で見ると年間120万〜150万円が現実的な目安
授業料や寄付金以外にも、制服・指定カバン・靴の購入、阪急小林駅からのスクールバス代、さらには課外活動費などが発生します。
これらすべてを合わせると、年間の総費用は120万〜150万円程度を見込んでおくと安心です。
「学費が高い」という側面はありますが、それは「質の高い教育環境」と「同様の価値観を持つ家庭が集まるコミュニティ」を維持するための投資とも言えるでしょう。
寄付金は2口以上がベスト
伝統ある女子校として、教育環境を支えるための「寄付金」についても具体的な指針が示されています。募集要項には以下のような記載があります。
- 1口:100,000円
- 期待される口数:2口(200,000円)以上
形式上は「任意」ではありますが、学校側の要望が具体的な数字で示されている点は重要です。
同校の教育方針に賛同し、その環境を共に守るという意識を持つ多くの富裕層家庭では、この基準に合わせた協力が一般的となっています。
寄付金(2口 20万円以上)は小学校入学時と、外部受験した人の中学校入学時に任意でお願いされます。
内部進学時においても、小→中、中→高への進学時には 改めて「寄付金」という形、あるいは「施設拡充費」のような名目で協力をお願いされるケースが多いです。
寄付金を除いても「総額年間150万円」という具体的な数字を見ると、いくら高所得世帯であっても家計のやりくりに不安を感じるのが健全な反応です。
実は、年収1000万円クラスでも私立校の出費で生活が苦しくなるケースは珍しくありません。
小学校は定員割れ寸前。それでも選考基準は甘くない

最近、小林聖心女子学院小学校について「定員割れしてるかも?」という声を聞くことがあります。これは、少子化の影響を大きく受けている私立小学校全体に共通する傾向です。
定員はA・B日程あわせて60人です。2025年度入試を確認すると、メインとなるA日程の実質倍率は約1.08倍となっており、ここ数年は1.1倍前後で推移しています。
数字だけを見ると「ほぼ全入り状態でやばいのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、
実態は決して「誰でも受かる」というわけではありません。
でも、「倍率が低い=簡単に入れる」というわけじゃないんです。
小林聖心は定員に満たない場合でも、学校側の教育方針に合致しないと判断すれば不合格を出します。
倍率が落ち着いて見えるのは、そもそもこの学校が求める「高い経済的基盤」と「家庭の教育観」を兼ね備えたご家庭に、最初から絞り込まれているからだと言えます。
実際、まとまった額の即納金(約80万円など)や、「1口10万円・2口以上」といった寄付金への理解が前提となります。
試験では、いわゆる“学力テスト”というより、行動観察や面接を通じて、協調性・礼儀・マナー・場面対応力といった“人となり”が見られることが多いです。そのため、願書や面接対策をじっくり進めるご家庭も多いのです。
しかも、姉妹が在籍しているから有利とか、家庭のつながりがあるから合格…なんてこともありません。
あくまで実力と相性で選ばれる、フェアな入試が行われています。
確かに志願者数は少しずつ減ってきていますが、入試の“ハードル”が下がったわけではない、というのが実情です。
受験塾に通って、受験対策や親子練習が必要になります。
中学校の偏差値は?
小林聖心女子学院の中学入試における偏差値は、一般的に40〜45前後とされています。いわゆる「超難関進学校」と比較すると控えめな数字に見えるかもしれませんが、この数字だけで学校の価値を測るのは得策ではありません。
なぜなら、小林聖心は偏差値で競い合わせる教育ではなく、カトリックの精神に基づく「人間教育」と「一生ものの品格」を授けることに重きを置いているからです。
校内で交わされる「ごきげんよう」の挨拶や、廊下を走れば「歩き直し」を命じられるほど徹底したマナー指導は、数字には表れない文化資本(育ちの良さ)を形作ります。
富裕層のご家庭が同校を選ぶのは、単なる学力だけでなく、将来どのような場に出ても恥ずかしくない「美しい所作」を身につけてほしいという願いがあるからです。
大学の進学実績は?2025年度の実績と今後
多くのマンモス校が「合格者数」の多さを競う中で、同校が注目されるのは「現役合格率」と「一人ひとりの進路の質」です。
1クラス規模の人数から、東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学といった最難関国公立大学へ、例年15名程度の合格者を安定して輩出しています。
最新の実績においても、少人数制ならではの手厚い個別指導が功を奏しており、文系・理系を問わず、生徒一人ひとりの志望に合わせたきめ細かなサポートが高評価を得ています。
2024-2025年度の主な大学合格実績
近年の実績をまとめると、以下のような難関校への進学が目立ちます。
- 最難関国公立大学: 東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学 など
- 難関私立大学: 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学
- 関西主要私立大学: 関西学院大学、同志社大学、立命館大学、関西大学(関関同立)
特に、同じ「聖心」のネットワークを持つ聖心女子大学(東京)への内部推薦制度があるほか、カトリック系大学である上智大学との繋がりも深く、独自の強みを持っています。
指定校推薦の充実度と「お金持ち家庭の安全網」
小林聖心の進学実績を語る上で欠かせないのが、非常に充実した指定校推薦枠です。
- 主な推薦枠: 関西学院大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、上智大学、フェリス女学院大学、早稲田大学、明治大学 など
多くの生徒がこれらの難関大学への推薦枠を保有しており、日々の学校生活を誠実に送ることで、過度な受験戦争に巻き込まれることなく希望の進路を確保できる仕組みが整っています。
これは、教養や品格を育む時間を大切にしたい富裕層の家庭にとって、偏差値以上の価値を持つ「教育の安全網」として高く支持されています。
小林聖心女子学院がお金持ち家庭に支持される【なっとくの理由】

出身の有名人にTWICE ミナも!有名卒業生たち
林聖心女子学院の卒業生には、テレビ、芸能、国際舞台など、第一線で活躍している方が数多くいらっしゃいます。彼女たちの共通点は、単なる知名度だけでなく、にじみ出るような「知的で上品な雰囲気」と「確かな品格」です。
特に注目すべきは、多くの有名人の中でも同校のブランドを象徴するような方々です。
椿原慶子さん(フジテレビアナウンサー):「芦屋のお嬢様」の代表格
TWICE ミナさん:小学校~高校まで同校の出身
ヒロド歩美さん:(フリーアナウンサー)
ほかにも上山千穂さん(テレビ朝日)、中條誠子さん(NHK)など、多くのアナウンサーを輩出し、
「女子アナに強い学校」とも言われています。
単に学力が高いだけでなく、厳格な指導や「歩き直し」を命じられるほど徹底したマナー教育によって、一生の財産となる「美しい所作」と「信頼される言葉遣い」が身につくからといえるでしょう。
給食はないけど、お弁当注文サービスやパン屋さんが人気
小林聖心女子学院には給食はなく、お弁当持参が基本です。ただ、「毎日手作りはちょっと大変…」という家庭のために、便利なお弁当注文サービスが用意されています。
スマホやPCで申し込めて、外部業者が学校まで届けてくれるので、忙しい保護者にはありがたい仕組みです。
さらに、校内では「パン工房長者」というパン屋さんの販売もあり、パンを買ってお昼にする生徒もいます。
校則は厳しい。「ごきげんよう」が響く温かい校風
校風はとても落ち着いていて、キリスト教に基づく「思いやり」や「感謝」の精神が大切にされています。毎朝の祈りや宗教行事もあり、心の教育に力を入れているのが特徴です。
一方、校則はやや厳しめ。たとえば、スマホは朝に預けて放課後まで使えなかったり、髪の染色・ピアス・アルバイトは禁止。制服の着こなしも細かく決まっていて、「節度ある暮らし」が重視されています。
一方で、校則やマナー指導は「関西一」と言われるほど徹底しています。
例えば、廊下を走ることは厳禁。もし走っているところをシスターに見つかると、その場でもう一度静かに「歩き直し」を命じられるほど、日常の所作(振る舞い)が厳しく指導されます。
こうした厳格な環境が「美しい所作」の基礎を作っているのです。
伝統の制服と「節度」ある暮らし
制服の着こなしについても細かな規定があり、身だしなみを整えることは「自分と相手を大切にすること」として教えられます。
- スマホは登校時に預け、放課後まで使用不可
- 髪の染色、ピアス、アルバイトなどは一切禁止
一見すると「自由が少ない」と感じるかもしれませんが、この環境があるからこそ、流行に流されない気品や、一生ものの生活習慣が身につきます。
富裕層のご家庭が同校を支持するのは、単に厳しいからではなく、こうした「凛とした女性」への成長を確信できるからだと言えるでしょう。
いじめはある?口コミから見る実情
小林聖心女子学院は、「いじめが少ない学校」として評判のある女子校です。在校生や保護者、卒業生の口コミでも、「全体的に穏やかな雰囲気」「個性を尊重してくれる」「一人でいても浮かない」など、安心感のある声が多く見られます。
とはいえ、女子校ならではのグループ意識や、学年によってはちょっとした陰口・無視といったトラブルが出ることも。特に中学生くらいの年齢では、感情の波も大きいので、多少の関係の揺れは避けられない面もあります。
でも、小林聖心ではそうしたトラブルが大きくならないよう、定期的なアンケートや面談などを通じて、学校側がしっかりフォローしています。先生たちの目も行き届いていて、安心して通える環境が整っているといえそうです。
まとめ
小林聖心女子学院は、単に学費が高いだけの学校ではありません。年間120万〜150万円の教育費や、合格直後に求められるまとまった納付金(約80万円)を準備できる「確かな経済力」と、学校が重んじる「伝統と品格」に共感するご家庭が集まる場所です。
ここで身につく美しい所作や豊かな人脈、そして関関同立や上智大学といった充実した指定校推薦枠は、お子様の将来にとって偏差値だけでは測れない大きな財産となります。「関西一のお嬢様学校」というブランドは、時代が変わっても色褪せず、多くの富裕層から選ばれ続けています。


